今回は、指差しや発語がまだないお子さんへの関わり方を、分かりやすく3つのポイントでお伝えします。
お子さんによって合う方法はそれぞれ違うので、できそうなところから取り入れてみてくださいね。
「人と関わる楽しさ」を感じられるようにする
ことばの土台は「相手と気持ちを伝え合う楽しさ」です。
ことばだけではなく、表情や身振り、声などどんな方法でもよいので、お子さんが「伝えたい」と思えるような関わりをたくさんしていけるといいですね。
たとえば、音や光の出るおもちゃを一緒に使ったり、動きのある絵本をおおげさな表情や声で読んだりして、「楽しい!」と思える場面を作ってあげましょう。
お子さんが少しでもこちらを見たり、笑顔を見せたりしたら、その瞬間に「見てくれて嬉しいな」「楽しいね」と声をかけると、やりとりの一歩になります。
一人ではできない遊びで「伝えたい気持ち」を引き出す
お子さんが一人ではできない遊びを取り入れると、「やりたい!」を伝えるきっかけになります。
たとえば、タオルブランコや風船を天井からつるして揺らす遊びなどは、保護者の方の協力が必要です。
遊びの中で「もう一回」と伝えたくなる気持ちを引き出すことが大切です。
そのときに、「やってほしいときはこれだよ」とジェスチャーやサインを見せるのも良い方法です。
体全体を使った遊びで「ことばの土台」を作る
ことばの発達には、体の発達も大きく関わります。
公園での遊具、ボール遊び、クッションの上でジャンプするなど、体を動かしてバランスをとる経験は、体の感覚を豊かにし、口の動きにもつながります。
また、シャボン玉を吹いたり、硬めのおやつを食べたりして、口の周りを使う遊びや体験も取り入れてみてください。
まとめ
お子さんのことばの発達には個人差があります。
焦らず、「伝えたい」「楽しい」という気持ちを大切にしながら関わっていきましょう。
もし、なかなか変化が見られなかったり、不安を感じたりする場合には、お住まいの地域の保健師さんや心理士さん、言語聴覚士さんなどに相談してみることもおすすめです。