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新版K式発達検査とは?
新版K式発達検査は、特に0歳から5歳くらいまでの就学前のお子さんを対象とすることが多く、「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の領域に分けて測定し、発達年齢や発達指数を算出します。
検査結果から発達障害の診断が下されるわけではありませんが、発達の遅れや得意なことと苦手なことを把握するための重要な検査となります。
新版K式発達検査の基本情報
適応年齢 | 0歳~成人(主に就学前まで) |
検査時間 | 30分~1時間程度 |
検査形式 | 個別面接形式(1対1) ※保護者が同席する場合もある。 |
最新版 | 新版K式発達検査2020 |
領域 | 「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」 |
得られる結果 | 発達年齢・発達指数(DQ)など |
新版K式発達検査の目的と活用
新版K式発達検査を実施する主な目的は、子どもの発達段階を把握し、適切な支援方針を決めることです。
具体的には、以下のようなことが例としてあげられますので、参考にしてみてください。
- 発達の遅れがあるかどうかを確認
実年齢と発達年齢を比較し、どの領域で遅れがあるかなどを評価する。 - 療育が必要かどうかの判断
発達支援の必要性を見極める。 - 支援計画の立案
得意・不得意を明確にし、それに応じた支援方針を考える。
発達年齢と発達指数(DQ)
発達年齢 | 「〇歳〇か月」として表示される。 |
発達指数(DQ) | 発達年齢 ÷ 実年齢 × 100 |
新版K式発達検査を受ける際の注意点
- 検査の目的を明確にする
- 検査結果の活用方法を確認する
- 再検査のタイミング
最低でも半年~1年以上の間隔を空けるのが一般的。
新版K式発達検査を受ける場所
- 公的機関(教育センター・児童相談所など)
無料だが予約が取りにくいことがある。 - 医療機関(児童精神科・小児科など)
保険適用の場合が多いが、待ち時間が長いことも。 - 児童発達支援事業所・放課後等デイサービス
施設ごとに対応が異なるため要確認。 - 大学の相談室・民間カウンセリングルーム
費用は自己負担だが、待ち時間が比較的短い。
検査前に確認したほうが良いこと
まとめ
新版K式発達検査は、子どもの発達状況を評価し、適切な支援を考えるための重要なツールです。
結果の数値だけにとらわれず、今後の支援に活かせるようにすることが大切です。
検査を受ける際は、目的や活用方法を事前に明確にし、専門家と相談しながら実施の時期を決めていくと良いと思います。
ただし、就学前の発達指数は変動しやすいため、数値だけで判断せず、本児の得意苦手を把握し、専門家の意見も参考にすることが大切です。