最近では、幼い頃からテレビやタブレット、そしてスマホでもゲームに触れる機会が増えましたよね。そうなると日常生活の中で、「ごはんの時間になってもゲームを止めない」といった姿がよく見られるかもしれません。
今回は、「お子さんの考えや気持ちを大切にする」視点で、その解決のヒントをご紹介したいと思います。
【親子で納得できるルール作り】
大切なのは「お子さんも親も納得できる、合意がとれたルールを作ること」です。方法は、3ステップに分けて考えるとやりやすいです。
1.ゲームに関するお子さんの現状を知る
お子さんがどんなゲームをしているのか、どのくらいの時間熱中しているのかを把握します。そうすると、「区切りをつけやすいタイミング」が見えてくるので(例:対戦型なら一戦が短い時間で終わる、RPGなら物語に合わせていくらでも進められる)、それをふまえて、親としての考えを一旦まとめましょう。
2.親としての考えを整理する
「22時には寝てほしい」「オンライン対戦は声が大きいから、週末だけにしてほしい」など譲れない部分を考え、お子さんに提案する内容を考えましょう。また、親御さん自身もゲームをやってみると、お子さんの立場のイメージも持つことができ、考えやすいかもしれません。
3.お子さんの考えを聞きながら、合意点を探す
考えをしっかり言語化できるお子さんには「ゲームはどのくらいやりたいの?」「夕ご飯を19時にしたいから、(帰宅後から寝る前までの間で)ゲームの時間はどこにする?」と聞き、対等に話し合いをしましょう。まだ言語化が難しいお子さんには、「30分ならやっていいけど、夕食前か後のどっちがいい?」「30分で終えられるゲームから選んでやっていいよ、対戦ゲームなら3回できそうだね」などと選択肢を示すことがおすすめです。自分で選ぶと「自分の責任でゲームをやっている」と実感しやすく、実行に移しやすくなります。
【大切なことは、お子さんの気持ちを尊重すること】
お子さんの自立に向けて、自分で考え、決めて、その結果を受け止める経験はとても大切です。
その一助とするためにも、ゲームをお子さん自身がどう扱うか、それを決めることはよい練習の機会となることでしょう。
【まとめ】
今回はゲームを例にあげましたが、動画視聴やお小遣いの使い方など、お子さんと話し合いが必要な場面はほかにもあります。
そんな時に忘れてほしくないのが、「お子さんの考えをきちんと聞き、共に検討する」ことです。
お迎えから帰宅までの時間や寝る前のひと時に、お子さんと話をしてみて下さい。
また、「ルールを決めたからと言って、すぐにできるようにならない」ということも心に留めておきましょう。
失敗があっても親子で乗り越えていけば、お子さんも「ルールを守ろう」という気持ちをもちやすくなります。


















