【前編】相談するのが不安なあなたへ―地域にある”助けてくれる場所”はここ

  • この子のこと、どこに相談したら良いんだろう…
  • 相談するって、なんだか頼っているみたいで気が引けるな
  • うまく話せるか不安…

発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てる中で、こんなふうに感じたことはありませんか?

私も、発達特性豊かな二人の息子を育てながら、同じように戸惑った経験があります。

情報があふれる今、励まされることもあれば、かえって不安になることもあるでしょう。

オンラインでの学びや相談も大切ですが、今回はまず、お住まいの地域にある「社会資源」に目を向けてみませんか?

地域には、あなたとお子さんを支えてくれる場所がきっとあります。

地域のサービスを知るメリット

① 長く関わってもらえる

就学前から学齢期、その先まで、長く継続的な支援を受けられます。

② 顔の見える安心感

対面で話すことで、信頼関係を築きやすくなります。

③ 地域情報の宝庫

学校や病院など、地域の具体的な情報を得られます。

④ 「チーム」で支える

子育ては一人で頑張らなくても大丈夫。地域のサービスは、親子を支える「チーム」の一員になってくれます。

⑤ 親の心の安定

頼れる場所があることで孤立感が和らぎ、心の余裕が生まれます。

⑥ 費用面

公的機関の多くは無料で相談できます(一部有料の場合あり)。

地域にはどんな相談先がある?

① 市町村の担当窓口 (子育て支援課、福祉課、保健センターなど)

まずはここへ。「発達のことで…」と話せば、適切な場所へつないでくれます。

② 子育て支援センター

未就学児親子の交流・相談の場です。

③ 児童発達支援センター・療育センター

検査や療育、相談など、専門的な支援が受けられます。

④ 発達障害者支援センター

診断前でも相談OK。情報提供や、関係機関との連携・調整を行います。

⑤ 教育支援センター

就学や学校生活に関する相談ができます。

⑥ 学校内の相談窓口

担任、特別支援教育コーディネーター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの先生などが、相談に応じます。

⑦ 相談支援事業所

支援利用計画作成など、福祉サービスや制度に詳しい相談員がいます。

まとめ

「どこから連絡すればいいかなぁ…」と迷ったら、まずは市町村の窓口や保健センターに電話をしてみましょう。

ウェブサイトでも情報を探せます。

それでも、「やっぱり相談するのは不安」「何をどう話せばいいの?」と感じる方も多いかもしれません。

次回【後編】では、相談前の準備するポイントや、心のハードルを下げる考え方をお伝えします。