【前編】児童発達支援事業所、どう選ぶ?~はじめての療育ガイド~

こんにちは。
私は発達支援に特化したフリーランス保育士、小野マサヤです。

今回は、かつて児童発達支援事業所(以下、児発)で管理者兼児童発達支援管理責任者として勤務していた経験をもとに、「児発ってどんなところ?」「どう選べばいいの?」と悩んでいる方に向けて、分かりやすく解説します。

  • うちの子、発達がゆっくりかも…
  • 園生活がうまくいかない

そんな風に感じている方へ。

まずは“知る”ことから始めてみませんか?

児童発達支援とは?

児発は、0歳から小学校入学前までの子どもを対象に、日常生活や集団活動の練習、発達をサポートする施設です。

最近は民間の事業所も増え、支援内容や雰囲気もさまざま。

選択肢が広がったからこそ「自分の子に合う場所」を見つけることが大切です。

「うちの子、障がいがあるってこと?」と不安な方へ

児発は、診断を受ける場所ではありません。

厚生労働省の管轄で、医療ではなく「福祉」のサービスです。

お子さんの発達を後押しする“もうひとつの居場所”として、もっと気軽にとらえて大丈夫です。

児発選びで大事な3つのポイント

では、どう選べばいいのでしょう?

ここでは、大切なポイントをご紹介します。

① 専門職の配置

児発には保育士や児童指導員のほか、言語聴覚士・作業療法士・臨床心理士などがいることもあります。

たとえば「言葉の遅れが気になる」なら、言語聴覚士のいる事業所を探すというのも一つの方法です。

「どんな支援を期待するか?」を考えておくと、見学の時の参考になります。

② 施設の雰囲気と活動のスタイル

児発は少人数でアットホームな雰囲気のところが多いですが、活動のスタイルはさまざま。

  • 小集団でのコミュニケーション練習
  • 一対一で苦手な課題に取り組む個別支援
  • 時間帯で支援内容を分けている施設

など、事業所ごとに特色があります。

お子さんにとって心地よさそうか、見学で相談してみてください。

③ 通いやすさ

実はとても大切なのが通いやすさです。

「良い施設なら遠くても…」とがんばる方もいますが、送迎が負担になってしまうと続けるのが大変です。

療育は、親子にとって「日常の一部」であることが大切です。

まずは気になる事業所を見学し、相談から始めてみましょう。

後編では、児発を利用するために必要な「受給者証」の申請や「相談支援事業所」について、具体的にご紹介します。

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ABOUT US
小野 マサヤ保育士、ウクレレリトミック・リズム遊び講師
フリーランス保育士。児童発達支援管理責任者の資格を持ち、保育園・児童発達支援事業所での勤務を経て独立。現在はウクレレを使ったリトミック・リズム遊びや発達相談、保育士向けの研修などを行っている。